台所や風呂場は、水漏れによる木材の腐食がある、目視で確認
木造住宅の宿命、水漏れによる劣化
木造住宅で避けられないのは水回りの劣化である。木造構造の上にタイル張りの風呂を作ると経年劣化で目地部分あたりから水漏れが始まる。
また、台所も同様の水漏れを起こす、水は木材を腐らせ床下に落ちて、シロアリ被害を招く。新しい建築基準では布基礎やシロアリ被害を防ぐ防腐剤の使用が規定されている。やはり1981年(昭和56年)以前の住宅は、リフォームや耐震補強を考えたときは水回りから診断を始めると良い。
風呂場の水漏れは致命的
木造住宅において風呂場は、耐震診断で必ずチェックしなければならない箇所である、表面からの目視だけでなく壁を剥がし、必要と有れば、床下も潜り込んで確認する。
上のイラストはもっとも悪い例である。まず、壁となる部分にブロックを使用している、水回りと言うことで木材よりブロックを選んだのであろうが間違いである。ブロックは鉄筋などを入れても強度不足になりやすく、角に使用すべきでない。角は地震の際に力が掛かる場所である。また、採光のため窓を広く取るには強度不足にならないように注意が必要である。
耐震補強工事では、水漏れによる柱・土台の腐食部分を取り替える必要がある。また、ブロックなどを鉄筋入りのコンクリートにする必要がある。予算が許せば、マンションのように一体型の風呂場にしたい。